土地を買うなら、昔の地図も見てから

よく家を買った後に、「昔、ここは田んぼまたは沼だったところを埋めて平にしたんだよ」という話を、何かが起きてから話す人がいます。実は、東日本大震災の時に液状化現象が起きた所のほとんどが、「昔の地図」を見ると「田んぼ」または「沼」を埋めて平らにして分譲しています。何故?という話を言う人がいますが、その時期ならではの事情が実はあるのです。

土地

私の家の東側の山を削ったら、山の染みこんだ水が土の隙間から流れています。削った場所が幹線道路なので、「大丈夫か?」と私は思うのですが、今のところは水の量が少ないので、地盤が崩れる事はないです。

東日本大震災クラスの地震が起きたら完全に「液状化」が起きる所はダメなのです。今の地図だけでなく、昔の地図をみて判断しないといけません。土地を「かさ上げ」して平にするよりも、「削って」平にしたほうがよっぽど頑丈なのです。土地を買って家を建てる時に、よく調べて買わないといけないと思います。水辺がある所は避けないと後で自分自身がひどい目にあいます。

土の中は実は、表面は固くても深く掘ると、砂利とかが混じって「柔らかい」のです。昔からある家はあまり「壊れなかった」ですよね?液状化した所はみんなダメでしょ?そういう所を見て!っと、これから買う人に言いたいです。

簡単にできる、良質な土地選び

(経済価値というよりは、地質と言う意味での)良質な不動産を探す時に必須といえるのが、土地質の調査になります。とはいえ、プロの鑑定士さんなどを雇ってのチェックは非常にお金がかかりますので、誰にでもできる簡単なチェック方法を紹介します。

まず、土地を選ぶ時は地盤を最重要視する必要があります。例えば、立地が埋立地の場合は、形が人工的な形状である点が特徴で、地盤がゆるいケースが多く、洪水などにも弱い為注意が必要です。
更に良くないのが干拓地で、干拓地は海の近くにあるくせに通常海面より低い位置に存在する為に非常に危険です。逆に安全な地形が台地や丘陵の中央部で、これらは地盤がしっかりしている為にちょっとした地震ではビクともしません。

高低差の標記された地図を見る事で(もし地元ならば、お子様の教科書の地理などにも記載されているケースがあります)誰にでも判断がつきやすいものとなっています。

また、土地の造成方法にも注意が必要です。土地は元々平面ではなく、業者が造成したものが殆どです。造成方法には凹んでいる部分に土地を盛った盛土と、土地を切って作った切土、更にはそれらの組み合わせで造成したものがあります。
地盤という意味では、切土が一番崩れ難く、組み合わせで作った土地が一番崩壊しやすいと言えます。土地を購入する際などは、これらの特徴を把握した上で決める事をオススメします。

追記:
最近、調べていたら、地図とか地名から地盤の安全度?を判定している話を書いているサイトがありましたので、紹介しておきます。

土地を地名から判断する方法について